いつもお読みいただいてありがとうございます、倉吉のお料理教室、『あきさんちのごはんとおやつ』です。
前回に続いて、薬膳の『五味』のおはなしです😊
今回は、『苦』。
まあ苦そうですね(笑)
『苦』の食べ物は、例えばゴーヤが浮かびますね。
ゴーヤ暑い季節に暑い地域で食べられる野菜なのは、その場所でその時季に必要だからです😊
体の熱を取り去ってくれる効果がある食材なんですね。
ちなみに、暑い地域でしか栽培できないコーヒー豆も同じく、『苦』の食材です。
栽培が可能で、昔からその地域で愛されてきた食材にはそれなりの理由があるんです。
赤道近辺でしか育たない食材に比較的多く『苦』の食材が見られるのを、こうした見方で見るのもおもしろいですよ✨
また、ゴーヤの実を乾燥してお茶にしたゴーヤ茶は、小腸の余分な水分を取り除いてくれて、軟便を改善してもくれます。
では、赤道等の地域ではなく、本州全域含めた地域の食材でいいますと、基本的に苦味が発揮されるのは春の食材です。
春の身心に、苦みが必要なんですね。
ふきのとうやタラの芽などの山菜、フキ、タケノコなどの程よい苦味が、
冬場の発汗代謝が落ちる期間に溜まった体の毒出しを促進してくれます。
人間も動物同じく、冬は体が溜め込みモードに切り替わるため、春になると冬の間に溜め込んでしまった疲労物質などを排泄しようというモードに切り替わります。
そこで苦味が必要なんです。
特に肝臓の解毒作用が高まるので春が来たら山菜など苦味を積極的に取り入れましょう。
苦味食材は、ゴーヤ、セロリ、ピーマン、春菊、緑茶など、分かりやすく苦い食材もありますし、
パセリ、ごぼう、銀杏、アロエ、きゅうり、アスパラガス、たけのこ、レタス、ミョウガなどのあたりも『苦』の食材にあたります。
美味しく、季節の苦味を楽しみましょう😊