鳥取、倉吉のお料理教室『あきさんちのごはんとおやつ』です。
薬膳の視点からみた、季節ごとの身体に与えるリズムと、季節ごとの恵みのお話です。
今回は、「春の体」についてです。
春は気温が上がり、気分も身体の巡りも増して、薬膳用語でいうところの「肝」の働きが強まる季節です。この状態を『陽』ともいいます。
そうすると、春は行動的になる一方、のぼせる症状や、何だか落ち着かずに気分がイライラすることがあります。
冬から春へ体を変化させていきたいのにうまく順応できないと、『5月病』や『不定愁訴』などのような、体のだるさや頭痛、風邪に似た症状が出てきてしまいやすくなります。
また、ちょうど花粉の季節でもあり、肌がむずがゆいと感じたり、鼻のムズムズが出たりもします。
春の身体の特徴は、だいたいこんなイメージです😊
では、そんな春の体に適した薬膳とはどんな食べ物でしょうか?
春は、行き過ぎた「肝」の『陽』の働きを適度に抑える食材が良いですね。
薬膳では、食べ物を五味というふうにカテゴリ分けしているのですが、その中の『酸』の食材を摂るのがオススメですね😊
例えば春ならではの「ウド」「フキノトウ」「タラの芽」などの山菜の、旬の苦み食材が、だるさやむくみを抱えた春の体によく効きますよ。
デトックスをよく促してくれますので、冬場の発汗代謝が落ちる時期にたまった疲労物質や毒素を抜く手助けをしてくれます✨
サラダにお酢を使ったり、酢の物を食べるのもおすすめです。
イライラして怒りっぽくなったときは、「セロリ」や「セリ」、「ソバ」、「豆腐」、「緑茶」などで頭や身体の熱を優しく冷ましていきます。
気づかないうちに乾燥する季節でもありますので、喉の乾燥などの粘膜のケアには、大根がオススメですよ😊
これらの具材を、毎日でなくて大丈夫ですから、たまに思い出して買い物カゴに入れるといいですね😊
春はこんな感じです😊
続いて、夏をアップしますね🍀